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匠工芸 早さとチームワークで作る「ウッドペッカー」

テーブルセット2

ウッドペッカーで使われている主要材料は、
ハードメープル材です。
ハードメープル材による整形合板で
ルーローの三角形を作っています。
ハードメープルは家具用の木材の中でも
かなり暴れやすい材料です。
h3.jpg

暴れやすいとは、
家具で使う木材は加工中や製品になってから
狂ったり反りが出たりねじれたりしないように、
生の木を乾燥させ水分を10%以下に天然乾燥と
人工乾燥の機械で乾かして使っています。
生のままだと生ごみと同じように腐ります。
木材といっても、元は樹木、植物ですので生ものと
同じです。 
ですから、言ってみれば樹木のミイラを材料としているのです。
ミイラ化して腐ったり、風化したりすることを止めて、
木材が変形しない状態をなるべく作り材料としています。
そり2

 しかし、そうやって木材を乾かしても多少の湿気を吸ったり
乾いたり、温まったり冷えたりすることで変形したりします。
そういったことの大きく出ることを木材が暴れるといいます。
 そのように材料をよく乾かして使っても、
ハードメープルの場合、暴れが大きく出る材料のため
加工、組み立てにはスピードが要求されます。
それは、加工後時間がたてばたつほど狂いが
大きくなってくるからです。
狂い(暴れ)が大きくならないうちに加工して形にしないと
余計な作業がどんどん増えてくることになるからです。
整形 2

 ウッドペッカーの場合、ルーローの三角形をつくる
フレームの材料を整形合板で形にしています。
整形後、そのフレーム材は時間とともに
ドンドン曲りが広がってゆき、その後の接合部の角度切りや
フィンガージョイントの加工がしづらくなってゆきます。
また、ルーローの三角形に接合して
形にするのも難しくなってしまいします。
そのため、整形後はなるべく早く加工して
ルーローの三角形に組あげる必要があります。

ウッドペッカーの製造は副工場長が中心となって、
整形、角度切、フィンガー加工、フレーム組の
分担された一連の流れの作業を、チームワークよく
タイミングを見計らいながら一気に行っています。
ルーローの三角形のフレーム以外の部材も
ハードメープルを使っていますので、それらの扱いも
同様に気を使って製造しなくてはなりません。
フィンガー2

このように、スピーディーに生産していても
ハードメープルの場合、変形が出てきますので、
接合部の角度切やフィンガー加工は、変形して曲がった量を
調整しつつ加工を行います。
そういったところが職人の技量と勘が必要になる
ところになります。
海外で安く生産できない、旭川の高品質なものづくりが、
こういったところにも見え隠れしています。

材料に気を使い、人やチームワークに気を使い、
速さに気を使い、製品の仕上がりに気を使い、
お店に並んでいる状態に気を使い、使う人に気を使い、
手をかけて製造し、製品のクオリティーを管理するところが
旭川家具だなーと私が思うところです。

ちなみに、よく形はかっこいい製品が、
お店に並んでいて、空調の関係や気候によって
接合部が切れていたり目違い(段差)が出ていたり、
あまり見た目の良くない材料を表の見えるところに
使っていたりする製品を、お店で見かけることがあります。

デザイナーや製造者が意図していないクオリティーの
製品を見かけると、これで良いのだろうかと
いつも疑問になってしまいます。

テーマ : 生活・暮らしに役立つ情報
ジャンル : ライフ

   
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